北海道を舞台に「水」の起源をたどる短編映画を札幌のミニシアターの代表が製作しました。きっかけは北海道胆振東部地震での体験でした。
札幌市中央区の狸小路6丁目にあるミニシアター「シアターキノ」。
運営する中島洋さんは、世界中の様々な作品を札幌に届けようと、大きな映画館では扱わないような名作や芸術性の高い作品、ドキュメンタリー映画などを独自に選んで上映してきました。
その中島さんが自ら脚本・編集・監督を務めた映画が完成しました。
Wakka(アイヌ語で「水」の意味)
作品では1人の男が北海道の大地をひたすら歩き、土地土地に水道管を立てていきます。セリフはなく、映像と音だけで“水の起源”を表現していきます。
■中島洋さん:
「胆振の地震の時に、いかに水とか情報とかが大切かということを身をもって感じたんですね。水の蛇口をひねれば、当たり前のように水が出るこの生活、本当にそれは本当なの?というような感覚があるんです」
主演は平原慎太郎さん。小樽市出身。国際的に活躍するダンサーです。2021年の東京オリンピックの開閉会式で振り付け監督を務めました。
作品に登場するアイヌ民族の男性は結城幸司さん。版画作家でアイヌアートプロジェクトの代表です。
音楽は、NHKの連続ドラマ「あまちゃん」のテーマ曲などで知られる大友良英さんが手掛けました。
1992年、わずか29席しかない「日本一小さな映画館」としてスタートしたシアターキノ。新型コロナで一時、休館するなどミニシアターを取り巻く環境が厳しさを増すなか、去年、30周年を迎えることができました。
■中島洋さん:
「さすがに人生の最終コーナー回って、やっぱり作りたいなというのがものすごい出てきまして」
「なんか訳わからないけど、画がきれいだとか音がすごかったとか、五感を使って、頭じゃなくて体でなんか感じることを観ていただけると、何か発見があるんじゃないか、そんな気がしています」
Wakkaは4月22日~28日、シアターキノで上映です。
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4 comments
微力ながら応援します。
時たま鑑賞に行くくらいの観客ですが、ぜひ観にいかせていただきます。
神奈川大和市に映画館作って欲しい
自分で制作!22日迄ですか😢初めて知りましたのでワッカ見たかった2日後札幌入り😢
28日迄でしたね🤗