Home » Celebrity » Male Actor » 水筒の俳句 プレバト俳句4/20ふりかえり

水筒の俳句 プレバト俳句4/20ふりかえり

by MOEPPP



◆今回の俳句
00:00 駆ける子と背で鳴る氷夏囃す 西村真二
01:24 わかめ狩り水筒ころがす親父の船 村上弘明
02:25 春暁や陣痛室で握る水 春香クリスティーン
03:44 背後より歳時記覗く椿あり 篠原ゆき子
04:53 花冷の砂かぶり席売り子駆く 横尾渉
06:08 水筒の囀り満たし一息に 梅沢富美男
07:14 水筒の底にゐる春愁の澱 森口瑤子
#水筒

◆横尾渉さんの俳句集はこちら


◆森口瑤子さんの俳句集はこちら

◆梅沢富美男さんの俳句集①はこちら

◆梅沢富美男さんの俳句集②はこちら

◆梅沢富美男さんの俳句集③はこちら

チャンネル主 布施貴也へのお問い合わせは下記メールアドレスへお願いいたします。
momodenalu@gmail.com

#プレバト #俳句 #季語

◆一部文字起こし

プレバト「水筒」の回を振り返っていきます

駆ける子と背で鳴る氷夏囃す
コットン西村さんの俳句です
季語は夏全般で使える季語「夏」
お題「水筒」のプレバトだったんですが水筒(という言葉)を使わないことを夏井先生に評価されていました
また梅沢名人や夏井先生から中七(中盤の7音)の「背で鳴る氷」という表現を特に評価されてましたね
俳句の意味は夏に目的地に向かって駆ける少年の背中(リュックかなんか背負ってるんでしょうね)そこで水筒の氷がカラカラとなっているよという情景を詠んだ俳句だそうです
この俳句才能アリ1位70点となるんですが添削がされました
背でなる氷の氷の音と夏囃すという擬人化 囃すというのは囃し立てる喋り声のことですよね
なので音と音が重なってしまってますので氷というところをより強調するためにこのように添削されていました
駆ける子と背で鳴る氷夏の空
こうすると最後夏の空にカメラが向いてより夏らしい俳句になったと思います
今回は「水筒」というお題のプレバトを振り返っていきたいと思います

わかめ狩り水筒ころがす親父の船
こちらは村上弘明さんの俳句です
句意(俳句の意味)は親子で船でわかめ狩りに行った船の動きに合わせ水筒が転がったという様子を表した俳句だそうです
ご自身の実体験で詠まれた俳句だそうですね
わかめというのは春全般で使える季語
わかめって春なんですね
ポイントは水筒のお題に対して自分の思い出の中から船の上で転がる水筒っていうのをもってきたっていう着眼点を評価されていました
また実体験ベースですのでリアリティがありますよね
ただし中七(中盤の7音)が8音になってしまっているところがもったいないと梅沢特別永世名人に指摘されそれを直すのと語順も変えましょうということで夏井先生はこのように添削されていました
水筒を転がし父の和布船
和布船でも春の季語となるそうです

春暁や陣痛室で握る水
こちらは春香クリスティーンさんの俳句です
季語は春全般で使える季語「春暁」です
春の明け方のことですね
俳句の意味は春の夜明け前陣痛に耐えながら水を握りしめたというご自身の出産の時の実体験を詠んだ俳句だそうです
夏井先生は実体験だからこそ春暁という季語が来てここに実感がこもっているということを評価していました
ただし下五(最後の5音)の握る水というのがおしぼりを握っているとかタオルを握っているとか汗をかいているとかいろいろな読みができてしまいあやふやな表現になっているというところが少し題と合わなくなってくるといったことを言っていました
添削後こちら
水筒を握る陣痛春の暁
夏井先生は広さを表す言葉っていうのに注目してたんですね
陣痛室となると握る水というところに対して少し空間が広すぎるっていう風におっしゃってたんですよ
そんな風に一単語一単語に効果を持たせる工夫っていうのをされるのが俳人なのだなと勉強させられた瞬間でしたね

背後より歳時記覗く椿あり
篠原ゆきこさんの俳句です
季語は春にわたって使える季語「椿」ですね
句意(俳句の意味)は水筒と歳時記を持って出かけ座ると後ろから椿が覗き込むようだったということを詠んだ俳句だそうです
覗く椿とありますので擬人化の表現を使ってますね
ただしそこがいいところでもあり難しいところでもあるとされていました
また夏井先生はこれは季語が動くんじゃないのっていうことを指摘していましたね
歳時記覗く桜ありでもいいし、偶然後ろにあったものなので何でも当てはまってしまうということかと思うんですが椿じゃなきゃいけない理由をつけるために椿らしさみたいなものを書けるといいよねということでこのように添削されていました
歳時記を覗くか目のような椿
こうすると椿じゃなきゃいけない感じが出てきますね
篠原ゆき子さん俳句を作るために歳時記持ってお題の水筒を持って出かけたらしいんですよ
素晴らしい姿勢だなと思いましたね

花冷の砂かぶり席売り子駆く
Kis-My-Ft2横尾渉さんの俳句です
実は横尾さんはあと一つ昇格すると永世名人というところまで来ていたんですね
なのでこの俳句の結果如何によって永世名人という節目の回でした
俳句の意味は花冷えの中野球の砂かぶり席の周りを売り子が走り回っている そして飲み物を売っているという俳句だそうです
花冷えなのでビールとかだけではなくてあったかい飲み物も持っていて大変だなと思ったという俳句だそうなんですね
で砂かぶり席っていうと相撲の砂かぶり席っていうのもあるそうなんですよ
でそちらを思い浮かべる方が多いんじゃないかという指摘を受けて語順を変えて野球をイメージしやすくするという添削がなされます
添削後こちら
売り子駆く花冷の砂かぶり席
一文字も添削されてないのに語順だけということだったんですが1ランク降格となってしまうんですね
いかに永世名人までの道が厳しいかということがわかった俳句だったなと思います

水筒の囀り満たし一息に
梅沢富美男さんの俳句です
特別永世名人ということで番組の締めに詠まれることになった梅沢さんの俳句なんですが今までと変わらず夏井先生の講評を受けますし没だったらシュレッダーということになってしまうそうです
季語は春にわたって使える季語「囀り」ですね
水筒の囀りとしているわけですが水筒を注ぐ時の音というのを囀りに例えているわけです
そしてその水筒から汲んだ水を一息に飲んだといった趣旨の俳句だそうですね
ポイントは水筒を囀るという表現の伝わりやすさといったことになるかと思うんですがこのように夏井先生は添削されていました
水筒はさへづる囀りの真下
こうすると囀りという季語を比喩的に使っていた添削前と比べて(本物の鳥の)囀りの下でしかも水筒も囀ってるっていうリアルの囀りを入れることでより俳句らしくなったかなと思います
この俳句は残念ながらシュレッダーにかけられてしまうこととなりました

水筒の底にゐる春愁の澱
森口瑶子さんの俳句です
季語は春の季語「春愁」です
春の愁いのことですね
句意(俳句の意味)はいつどこにいるか分からない春の愁いは水筒の底なんかにも潜んでいるのではないかとさせていただきました
春のもやもやした気持ちを感じたことがある方は多いのではないでしょうか
それっていうのがどこにいるか分からないいついるかも分からないそういうことを水筒の底にいるかもしれないと言っている訳ですね
水筒の底を見る機会って中々ないと思うんですけれども水筒を洗うとき新しく水筒を取り出す時そんな水筒の一瞬に着目した着眼点を評価されていました
コットン西村さんの俳句でもリュックの中にあって駆け足に合わせてカラカラと氷がなる水筒というところを切り取っていましたね
この水筒の「いつ」を詠むかというのはポイントだった気がしますね
また夏井先生は春愁が水筒の底に「ゐる」という表現をしているわけですがここに何か春愁というのに生命のようなものが吹き込まれた気がして一種の「不穏さ」という言葉で表現していましたがそれが伝わる俳句になっているとのことでした
森口瑶子さんはこの俳句で名人5段へ昇格することになります
今回のプレバトのお題は水筒でしたが春あるいはこれからの夏にかけての俳句が多く見られたプレバトでした

You may also like

10 comments

理系の俳人 April 23, 2023 - 6:37 am

水筒の こぼれた中身 タンポポに

ヒッチ俳句 April 23, 2023 - 6:42 am

「水筒」の俳句を募集しています!
水筒の傾く角度夏近し
(すいとうのかたむくかくどなつちかし)
春が進むにつれ、水筒の傾く角度が急になり一回に飲む量が増え家に帰ったときの残量が減る、、という夏の予感を感じさせる水筒を詠みました!

華山阿部 April 23, 2023 - 7:28 am

番組録画消してしまったので復習出来助かります。🙇🏻‍♂️

平室鯛松🐟🐗 April 23, 2023 - 7:46 am

桜と乾杯は水筒の底
    平室鯛松

俳句LOVE April 23, 2023 - 8:26 am

ヒッチ俳句さん、こんにちは。

「水筒」がお題なのですね。村上さんの句は添削でぐんと良くなっていると思います。どの句も添削が素晴らしいです。

横尾さん、1ランク降格とは、、かわいそう。

砂被り席といえば、お相撲でしょ。

梅沢さんの句の添削後、好きです。リズムが素晴らしい。

森口さんの句はいかにも俳句的。いいですね。

今日もヒッチ俳句さんの名調子で楽しく学ばせて頂きました。感謝♬

馬庭あつ子 April 23, 2023 - 9:11 am

飲み干して振る水筒や蟻の列

自信ないです😅 映像がくっきりしてないような気がしてますが…何かアドバイスがあれば
宜しくお願い致します🙇

北里有李 April 23, 2023 - 9:26 am

横尾さん惜しかったですね。
野球も相撲も疎かったので、「砂かぶり席」が何かすら分からず、梅澤さんや夏井先生の批評でなるほどと思わされました。

水筒の熱やプールの温さ憂し

隅雀 小田嶋 April 23, 2023 - 1:16 pm

水筒の句ですが、村上弘明さんの句が実体験だそうですが、ドラマのワンシーンでもありそうですね。時期的に晩春と初夏どちらの季語を選ぶかも悩み所ですね。

馬庭あつ子 April 23, 2023 - 9:08 pm

おはようございます✴
また、素晴らしい添削ありがとうございました✨本当に、はっきりしないものが、見えた句になっています❗嬉しいです😄
また、宜しくお願い致します🙇

山内弘子 April 24, 2023 - 6:46 am

プレバトの復習
嬉しいです
ありがとうございます

学校へ水筒持って夏授業

Leave a Comment