北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗る観光船が沈没した事故から1年を前に4月20日、被害者の家族と弁護団が会見を開き今の心境を語りました。
2022年4月、知床半島沖で観光船が沈没した事故では20人が亡くなり今も6人の行方がわかっていません。
20日、被害者の家族は運航会社への怒りなど、今の思いを語りました。
被害者家族「仕事も全く行けていません。現在も精神科の薬をいただいているような状態です」
被害者家族「桂田精一社長には誠心誠意の謝罪とはどういうものか、亡くなった方、行方不明の方に対して、心から哀悼の意を表するというのが本来の人としての謝罪のあり方だと思う」
このほか、家族らは「国や日本小型船舶検査機構も管理がずさんだった」と批判しました。
またこの記者会見に合わせて、2022年4月23日に観光船KAZU1に乗り沈没事故により亡くなった乗客の1人、北海道北見市の鈴木智也さん(22)の遺族が代理人弁護士を通じて、コメントを発表しました。
〈Q 事故から1年が経過するにあたり、現在の心境は〉
鈴木智也さんの遺族:「気持ちの整理もつかず、辛い毎日を過ごした1年です。長くて早い1年でした。今も事故当日の気持ちに変わりはありません。『(智也に)代われるならば代わってあげたい』と思いながら過ごした1年です」
〈Q 運航会社について〉
鈴木智也さんの遺族:「4月23日のあの日、なぜあの観光船だけが出航したのか、出航さえしなければこの事故は起きなかったのに、と思うと心が痛みます。亡くなった人はもう帰って来ないのです。」
〈Q この1年で国側がルールを強化してきたことについて・今後求めたいこと〉
鈴木智也さんの遺族:「今回の事故が起きる前から、今のような厳しい検査等をしていてくれたなら良かったのにと思います。何か起きてからでは遅すぎます」「人が亡くなるというような事故が二度と起きることのないように、国、行政、各関係機関等には、さらに責任感を持って職務に当たってほしいと思います」
〈Q 国の運輸安全委員会がハッチの不具合などが沈没原因の可能性と指摘していることについて〉
鈴木智也さんの遺族:「ハッチのフタが閉まっていたなら事故は起きなかったのか?と言われたら、それはそれで疑問があります。全てにおいて、桂田社長の管理の甘さが引き起こした結果だと思います。」
〈Q 事故の責任は〉
鈴木智也さんの遺族:「一番の責任は桂田社長にあると思います」
鈴木智也さんは2022年4月23日、交際相手の女性と観光船KAZU1に乗っていて、プロポーズをする予定でした。
5 comments
誠心誠意の謝罪をしても納得しないでしょ?
いつもは何でも自己責任で片付けようとする癖に、いざとなれば謝罪を求める被害者家族のクズさ加減よw
海保の救助が遅かった件はみんな納得してるんだ。
なんでもかんでも国(行政)の責任にするのやめてもらいたいわ
国が検査しててもあの会社社長なら何かしらやらかしてたでしょうね。