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【黒澤明監督の不朽の名作をリメイク‼今観ても色褪せないその魅力とは?】そえまつ映画館 #119『生きる LIVING』を映画評論家 松崎健夫が語る!

by MOEPPP



映画評論家 添野知生と松崎健夫のYouTube番組「そえまつ映画館」!
TV番組から飛び出しYouTube版として、おススメの新作映画・配信情報をお届けします!

今回は
3/31(金)公開の『生きる LIVING』をご紹介!

最期を知り、人生が輝く。

いのち短かし 恋せよ乙女……

不朽の名作がイギリスを舞台に今、蘇る!

黒澤明監督の名作映画「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたヒューマンドラマ。

他人がどう思うかではなく、自分が何をすべきか。

1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプの背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る――。
彼は歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。病魔は彼の身体を蝕んでいく…。ロンドンに戻った彼は、かつて彼の下で働いていたマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる――。

「ラブ・アクチュアリー」などの名優ビル・ナイが主演を務め、ドラマ「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッドがマーガレットを演じる。

映画『生きる LIVING』公式サイト
https://ikiru-living-movie.jp/

#黒澤明
#カズオイシグロ
#ビルナイ

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12 comments

foolmacky March 30, 2023 - 4:14 pm

懐かしい!中学校の校外学習か何かで、初めて鑑賞して、周りの連中は退屈していたみたいだけど、😊
自分は心を打たれた覚えがあります。
40分短くなっているとは驚きです。60歳を超えて、再度心に火を灯すために、観に行きたいと思います。

映画太郎 March 31, 2023 - 2:32 am

リメイクする事の意義がよく理解できました。ローマの休日もリメイクして欲しいですが、主演女優を誰も引き受けないでしょうね。素晴らしい事を残しても人々はいつしか忘れる事は悲しい事ではあるけれど、他者からの評価や名声の為に善を成すのではなく、善を成す、その事そのものに価値があり、意義があるのだと思います。

lastcontinent March 31, 2023 - 3:09 am

ほんとあの曲あってこその映画と思うけどどうするのかな

上野羊一 March 31, 2023 - 3:17 am

明日観にいきます!楽しみです!

Tokyo Magical City March 31, 2023 - 7:42 am

志村喬さんの老け役も見事ですが、東京物語の笠智衆さんも、当時49才で、素晴らしい老け役演技でした。

戸田江美 March 31, 2023 - 10:39 am

黒澤監督名作主演の志村喬さんが当時49 歳とは驚きです。
自分がその歳を10 歳近く上回った今、リメイクをしっかり味わいたいと思います。明日ファーストデイに観に行きます。
ありがとうございました。 伝説の教師のお話も、当時観ていたので更に興味深かったです。

ハッピーハードボイルド April 1, 2023 - 1:47 am

黒澤明『生きる』そして『伝説の教師』への繋がり、素晴らしきトークライン、ありがとうございます

ハッピーハードボイルド April 1, 2023 - 1:51 am

伝説の8話は、♪いのち短し…の歌と中居くんの『生きる』を観て涙した、というナレーションで始まりますよね

もとのゆき April 3, 2023 - 9:23 pm

観てきた。とても良かったですよ。
観やすかった。ちょっと良いことをしようと思える映画になっていました。
それとともに日本版リメイクもやって欲しいなぁと思うのですよ。
時代としても安定の行政公務員を目指す人、中には良いことをしたいと行政の中に入る人もいる。
でもね。。って時代ですからねぇ。
役人素人無能。これ結構現役の役人さん達も本当は悔しいはずなんですよ。何故ならば日本人には必ず各々の良心というものが奥底にはあるからです。

flaming blue April 4, 2023 - 5:56 am

カズオイシグロの代表作の一冊、私を離さないでは、回想シーンによってストーリーは構成されているし、歌がストーリーの重要な核になっています。
人生/生命という普遍的なテーマを私を離さないでのストーリーの核とした時に、この黒澤明の生きるという作品を参考にしたのでしょう。もっと言うならば生きるや羅生門の脚本家の橋本忍の影響が、カズオイシグロの作家生命の大きな核になっている。

橋本忍はこの生きるという映画で、何もしない事以外、過激行為だと言い放つ役所の人間が、つまり何もしなければ穏便に暮らせるしそれが人生だと考えている悲劇的な人々に、命をすり減らしながら働く男の姿を思い出させる/回想させる展開を盛り込みます。この回想の取り入れ方が映画歴史において今までなかった回想シーンで、世界中の映画に影響を与えたしまたカズオイシグロのような小説を生業/なりわいにしてる人にも影響を与えたのかなと思いました。
さらに興味深いのは私を離さないでという作品でクローン人間が臓器提供するという展開は、明らかにブレードランナー の人造人間/レプリカントからアイデアを得たのだと思います。

そしてブレードランナー の続編、ブレードランナー 2049は確実に私を離さないでという作品からインスパイアされている作品だという事。
赤ん坊を産む事ができないクローン人間である主人公が、まるで赤ん坊を抱いてるかのようにしてベイビー私を離さないでと歌っているシーンから着想を得て、ブレードランナー 2049ではレプリカントが赤ん坊を産む事ができた、というストーリー展開になっています。さらにブレードランナー 2049は黒澤明の生きるからもインスパイアされています。
記憶で誕生日を作るシーン、主人公とバーチャルの女性との悲哀な物語、さらにラストの階段のシーン。
明らかに黒澤明と橋本忍の生きるから着想を得ていると思います。

そしてカズオイシグロは今度は生きるのリメイクをするという、ブレードランナー を通じてのやりとりがなんとも奇妙でありながら面白く、そして生きるという作品の影響力がうかがえます。

黒澤明は凄いなと思います。生きるはNetflixのドラマ、ブレイキングバットにも影響与えていて、ガン末期を告げられた主人公が誕生日の日に麻薬は儲かると聞いて、得意の化学の知識を駆使して上り詰めてやると決心するのだけど、おそらくそれは生きるの階段のバースデーソングから着想したのだと思いますし、主人公がハットをかぶるシーンや、丸坊主であごひげをたくわえているルックスは志村喬へのオマージュかなと思いました。

またtrue detectiveというHBOの傑作刑事ドラマは野良犬に天国と地獄を掛け合わせて作られているし、シーズン2はよいどれ天使、シーズン3は羅生門をモチーフにしているし、今後先20年作られてもおかしくないゲームオブスローンズにしても、最終的に仲の悪い者同士が謎の軍団と戦うというストーリー構成は、明らかに七人の侍を意識してるし、シーズン5では泥まみれで戦うスノウは三船敏郎を意識してるのだろうな、と思いました。
なんというか、ブレキングバットやゲームオブスローンズという作品は今後先も語り継がれるドラマだけど、もはや黒澤明は海外の方が理解されて新たなドラマ/映画を作られている点が日本にとって悲劇的だなぁと思ったりします。

もちろんケイコ目を澄ませてやこちらあみ子、ラブライフなど力作はあるのだけど、日本アカデミー賞にてノミネートすらされないのは、見る目がなさすぎるというか。

いずれにせよカズオイシグロには橋本忍脚本の飢餓海峡や砂の器などリメイクして欲しいと思ったりしました。

飢餓海峡にせよ砂の器にせよ移民問題と重ね合わせてストーリーを作れると思うのだけど。

久須田眞也」 April 20, 2023 - 8:26 am

マルセ太郎さんの一人芝居が秀逸でした
大好きな黒沢作品の中でも最高です

マモルちゃん April 20, 2023 - 7:21 pm

名作傑作だ!!何より驚きびっくりしたのはあの時代にイギリスにユーホキャチアあったのはびっくりした!?

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