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岸辺露伴ルーヴルへ行く は 高橋一生 の演技力で漫画原作であることを忘れそうになる1本

by MOEPPP



岸辺露伴ルーヴルへ行く

字幕が ルーブルになっていますがルーヴルにするべきでした失礼しました

原作未読の状態で観るかどうか悩んでいた映画ではあるが、
ツイッターIDクロトル大尉さんからの
観てないなら観てないで先入観なしでもいい
というアドバイスに加えて
ツイッターID Rionaさんからのオススメで
Amazon プライムで一話だけを見て鑑賞

登場する岸辺露伴と泉編集員のキャラクターを知ることができてから観たので面白さは増した感あり

高橋一生が演じる 岸辺露伴 というキャラクターの再現度合いは カチッとはまったような感覚にびっくりする映画。

作品としては、サスペンスでもあり、謎解きでもあり、ヒューマンドラマ。
そこに淡い恋物語をエッセンスで加えているが、逆にそこがよくわからない事になりかねないところか?

監督は渡辺一貴(わたなべかずたか)
NHKドラマでの演出から、この岸辺露伴の映画化で監督を担当。

出演は
高橋一生
飯豊まりえ
長尾 謙杜(ながお けんと)
安藤政信

木村文乃

物語は
漫画家の岸辺露伴が、フルカラー原稿を手掛けるなかで、
ふとしたことで思い出したのは
「この世で『最も黒い絵』はどの絵なのか?」
ということだった。そこからとある画家の真っ黒に書き込まれた絵を
オークションで競り落とす露伴だったが、不思議な事件の始まりでその運命はルーブル美術館へと繋がっているのだった

高橋一生が演じる 岸辺露伴 というキャラクターはジョジョの 本編では非常に 悪の強い 強烈なキャラクターであったがここまで 一人の漫画家として そして謎解きのストーリーテラーとしてのポジションが似合っている。

やはり 2020年からのシリーズ ドラマを演じ続けてきているという強みがあり ファンが納得して応援しているというのをとても感じられる素晴らしい 役どころだったかもしれない

ここまでのポジションになしえたのはやはり 高橋一生 が魂を込めて キャラクターを具現化した テレビシリーズがあったからこそだというのは間違いない事実だろう

役者としても人柄としても彼が持っている素晴らしい魅力というものはこれから様々な形で見ることができるというのは映画を楽しむものとして嬉しい限りである

原作には登場しないキャラクターらしいが
編集部の泉(飯豊まりえ)の存在がいい意味で物語のハードルを下げている部分がある
彼女が発するコメントや 感想などの感情的なセリフが スクリーンを通して見ている側の気持ちをそのまま投影してくれるポジションというところが非常に 面白い

そして 木村文乃が演じる 不思議なポジションの奈々瀬 というキャラクターは 木村文乃という女優の可愛らしさと美しさの両方を兼ね備えた キャスティングの妙と言える

ミステリアスでありながらも 美しさとふとしたときに見せる可愛らしさ。今回の映画の中で重要なポジションを占めるあのキャラクターを演じるのに 木村文乃の良さを見事に引き出した監督の手腕は見事

漫画原作や小説原作を映画化する際に大切なのは
多くのファンが納得する世界観にすることと
役者がそのキャラクターの雰囲気やテイストをいかに演じ演出でき納得させられるか?
その点でいえば、原作物を映画化するというものに対して お手本 なような作品とも言える。
ジョジョの魅力としてはスタンドバトルがあるが、ヘブンズ・ドアーという特殊能力のスタンドを見せるにはCGに頼るしかない。しかし、あえてCGでヘブンズ・ドアーのキャラクターを見せないことで、ドラマ性を強く打ち出すことができているといえる。

さらに素晴らしかったのは、やはりルーブル美術館が 実際のロケで使うことができたということだろう。

出入り口にある ガラスのピラミッドであったり 通路の装飾であったり 本物だからこそ 感じることができる 圧倒的な力 これは大きなスクリーンでごまかしが効かないからこそロケが行えたことによる、リアルな雰囲気とも言える。

ルーブル美術館そのものは実際に映画ロケで使われていることが少ない美術館。
洋画だと「ダ・ヴィンチ・コード(06)」だが、これが初めてルーブルで実際にロケが行われたとされている…はずです。
日本映画だと、万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-(14)でもロケが行う許可が降りたことで話題になった。

劇中に登場したのは
「オール・ユー・ニード・イズ・キル(14)」
トム・クルーズ、エミリー・ブラント出演の映画では敵の本拠地の候補の一つとして登場したが爆破されていたりしたので、CGなどで登場した…というのはある

そしてリアルな雰囲気といえば 会津地方でロケーションしたとされる 旅館のシーンでも同じことだ 下宿先として扱われる住まいは、長年培った木造建物だからこそが用える 独特の 雰囲気。
さらに経年劣化による木の質感というものは 本物ゆえの質感をかもしだしているといえる。これらが、不思議なファンタジー的演出にも見事に加味されているのではないだろうか?

この映画は キャラクターのポジション さえ押さえておけば シリーズ 初見でも楽しむことができる 1本
ミステリーサスペンスでありながらも ヒューマン ドラマであり ラブストーリーも 組み合わせるという 難しい展開を見事に 映像化した監督の手腕を 褒め称えたい

舞台挨拶で言っていた高橋一生の メッセージ とも言える部分は非常に現代社会に生きる 我々にとって 考えさせられる部分が多々ある

彼が発した
「消費が早すぎる現代」という言葉は深い。

使い捨てが当たり前になっていたり、次から次へと新しいものを追いかけすぎる社会に対して、1つに対してじっくりと真摯に向き合うということの大切さも訴えてるように思える

 地方ロケの自然の美しさと ルーブル美術館の持つ 本物ならではの圧倒的な オーラというべき建物の力という部分は是非 映画のスクリーンだからこそ 感じられる部分 なので ぜひ 映画館で見てほしいと思う

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