鹿児島県大崎町出身のお笑い芸人、天竺鼠の川原克己さんといえば「なすび」の姿でおなじみです。その川原さんが描いたイラストの個展が、7日から鹿児島市で始まりました。かつて川原さんとバラエティ番組で共演した坪内キャスターが取材してきました。
坪内一樹アナウンサー:
ご無沙汰しています。
天竺鼠・川原克己さん:
あら、つぼちゃん!久しぶり!
大崎町出身の天竺鼠・川原克己さん。その独特な芸風のファンも多いお笑い芸人で、テレビやライブイベントなどで活躍しています。
実は川原さんは今から10年以上前、鹿児島テレビの深夜バラエティ番組「デルフォイの神託」に出演していました。
天竺鼠・川原克己さん:
大丈夫?きょうはちゃんとした番組でしょ!?
坪内アナウンサー:
ニュースです
天竺鼠・川原克己さん:
ダメでしょこんなところ来たら。(デルフォイの神託では)一緒に大喜利とかやってましたね
7日から始まった「川原克己個展2023『おいどん個展』」。
川原さんはお笑い芸人でありながらイラストも手がけ、その独特な世界観で人気を博し、これまで東京、大阪で個展を開催してきました。
今回、地元、鹿児島で初の開催となります。
川原さんに会場を案内してもらいました。
天竺鼠・川原克己さん:
入ってみます? 入場料払った?(なすびのかぶり物をしている入場者を見て)ここは変な人しかいない
会場には川原さんの作品、約100点が展示されていて、そのうち15点が鹿児島開催にあたっての新作だということです。
「TAMESIBAKI(試し履き)」という絵は、赤い靴と、つま先だけ靴の中に入った足の、膝から下の部分が描かれています。川原さんによると…。
天竺鼠・川原克己さん:
外国の方に教えたい日本語。なかなかいつ教わるかわからないでしょ
よく見ると川原さんの着ているTシャツにも同じ絵が描かれていました。
また地元、大崎町のふるさとPR大使に就任している川原さん。大崎町のふるさと納税返礼品となった絵画も展示されていました。
1枚は、鹿児島県本土をかたどった地図が描かれ、県境の部分に人が寝そべっています。大崎町の部分は金色に塗られ、薩摩半島にはレジ袋のような白い袋がかかっていて、「分別LOVE」と書かれています。
もう1枚は、細長い生物が天に昇っているように見えます。背中に乗っている生物には甲羅のようなものがあり、顔はなすびをかぶった川原さんに似ているような…。これは一体!?
天竺鼠・川原克己さん:
鹿児島のウナギと、特産のマンゴー、ウミガメ。「昇り鰻(うなぎ)」!
また猫好きだという川原さんならではの作品も。
会場には一言で言ってしまえば「変な絵」が多く、独特の川原さんワールドが展開されていますが、そもそもなぜ、川原さんのイラストが個展を開くまでになったのか。
実はきっかけのひとつが鹿児島テレビの番組でした。
坪内アナウンサー:
元々絵は描いていた?
天竺鼠・川原克己さん:
(デルフォイの神託の)大喜利コーナーで絵をよく出していた。それを見て、ある個展の人が「川原さんの絵が好きです。本格的に絵を描いてみませんか?」と。変な絵しかない
初日から、会場には多くの「川原ファン」が詰めかけ、県外からも訪れていました。
来場者:
大阪から来ました。奇想天外で天才な芸風が、めっちゃ好きです
(Q)どんなところが好きですか?
変なところ(笑)
神奈川県から来ました。川原さんがここで色んな経験をしたから今の川原さんがいると思うと、原点に来られてうれしい
会場ではファンからの写真撮影にも気さくに応じていたほか、グッズにサインを書いていた川原さん。最後に7月7日の七夕にちなんで願いを聞いたところ、川原さんらしく締めてくれました。
坪内アナウンサー:
願い事は何かありますか?
天竺鼠・川原克己さん:
聞き直されるかもわかりませんけど、“もっふんにょ”な世の中にしたい
坪内アナウンサー:
???
天竺鼠・川原克己さん:
(笑いながら)“もっふんにょ”な世の中にしたい
川原克己「おいどん個展」は鹿児島市のマルヤガーデンズで7月9日まで開かれています。入場料は1000円で、事前予約が優先されるということです。