0:38 ウトロ港…小型観光船知床岬へ向け出発
1:57 知床小型観光船協議会神尾昇勝さん:出航判断について
2:48 天然記念物のオオジロワシが舞う…イルカも
3:17 厳しい自然の姿も…ミンククジラの死がい?
3:32 ルシャ湾…ヒグマがよく姿を見せるといわれる
3:53 カシュニの滝…この近くの海域で事故が発生した
5:00 知床岬…奥には国後島も
6:37 地元・事業者の複雑な思い
8:24 【スタジオ・記者解説】新たな安全対策について
知床沖で起きた小型観光船の沈没事故からおよそ1年2カ月。事故が起きたコースと同じコースが今月から再開しました。
圧巻の絶景と安全対策を記者が実際に船に乗って取材しました。
海と山が近いことから、風が強く天候が変わりやすい知床。
6月になると比較的穏やかな天気が多いものの、それでも出航できるのは4割ほどだといいます。
この日は波の高さや風の強さ、海の見通しのいずれもが運行基準を満たし、船は出発することができました。
今月、再開した「知床岬コース」はウトロ漁港を出発して半島に沿って絶景を網羅したあと、知床岬で折り返します。
港に戻るまでにおよそ3時間の長旅です。
このコースの再開は、去年4月の事故以来です。
■櫻井靖大記者:
「今日は波が1m以下ということで船穏やかです。見通しもよくて奥の方までちゃんと見えます。」
」去年、単独での出航判断が事故を招いたことを重く受け止め、今年からは同業者間で判断する体制を強化しています。
■知床小型観光船協議会神尾昇勝さん:
「自社の運航便がなくても、運行判断には一緒に携わって、最終的な判断を複数人でやるのは事故後変わったところ。」
」
(別の観光船を指し)
■櫻井記者:
「近くには別の船も出ていて、トラブルが起こるとすばやく救助に向かえるようにしています。」
知床の観光船の醍醐味は間近に迫る大自然。
乗客も思わず立ち上がり景色に見入る様子もありました。野生動物との出会いも魅力の一つ。
■櫻井記者:
「天然記念物のオジロワシが飛んでいます。」
「イルカが水しぶきをあげながら泳いでいます。
」
■乗客:
「景色がすごいですね」
■乗客:
「ずっと欠航だったか今日乗れて本当によかった」
「待ってたんですよ」
ヒグマが一番いると言われるルシャ湾ですが、この日、ヒグマはあいにく姿を見せませんでした。
普段はこの時期、8割ほどの確率で遭遇できるということです。そして出航からおよそ1時間…。
■櫻井記者:
「あの滝がカシュニの滝です。この近くで事故がおきました。」
去年の4月23日、KAZU1はこの近くで消息を絶ちました。荒れた知床の海のなか、ハッチは高波によって外れ大量の海水がKAZU1に流れ込んだんだのが沈没の原因とみられています。
深さおよそ120メートルの海の底でKAZU1は見つかりました。
■櫻井記者:
「今日は波は穏やかで、船はほとんど揺れていません。
」
いまも、6人の行方がわかっていません。
船は、文吉港を経て知床岬に。
■櫻井記者:
「知床岬が見えてきました。奥には国後島もありますね。」
出発からおよそ1時間半、折り返し地点の知床岬に到着しました。手つかずの自然が魅力の知床半島、まだ解消されていない課題も残されています。
■櫻井記者(2つのスマートフォンを見て):
「こっちは繋がるが、こっちは緊急通報の表示のみです。」
携帯画面など半島の周辺では携帯キャリアによっては電波が繋がりません。事故の日も、船長の携帯電話はつながらず乗客から借りて通報したことがわかっています。
この状況を打開するため、国や各携帯電話事業者は来年度までに新たに4カ所の基地局の設置することを目指しています。
観光客から再開の声が多かったというこのコース。
船は知床岬から折り返し出発からおよそ3時間、スケジュール通り港に到着しました。
■乗客:「感動しました」
■乗客:「最初乗るのに心配だったんですけど全然問題ないです」
一方、事業者は複雑な思いも抱えていました。
■知床小型観光船協議会神尾昇勝さん:
「本来はやはり見つかっていない方々いることで運行しないといけないというのは船長も含め心苦しい」「再開するときに策定した自主ルールを守れば何があってもお互いで助け合うルールはできている」
「知床は海と陸と合わせての世界遺産となりますのでやはり海上と陸上と両方楽しんで知床の良さを知って頂けると。」
事故からおよそ1年2か月、同じ過ちを起こさないという誓いとともに大自然への旅が再開しました。
【スタジオ】
去年の事故を受けて知床小型観光船協議会が新たに自主ルールを策定しました。
こちらが主なものです。
▼今年からは出航の判断については必ず複数の業者で判断。
判断が分かれた場合は欠航と、条件が厳しくなっています。
▼単独運航の回避。
▼連絡手段の強化です。
・衛星電話・知床半島でも電波が届く携帯電話、無線など3つ以上の連絡手段が必要です。
知床の大自然を体感できる貴重な海のルート。
引き続き細心の注意が求められています。▼HTB北海道ニュース 公式サイト
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#ウトロ #カシュニの滝 #知床遊覧船 #ゴジラ岩 #知床岬
4 comments
波が1m以下でないと出航しない 出航できるのが4割 ということは 波がある6割の日が北の秘境知床の本当の姿。
航行している時に観ている景色は本当の知床の姿ではなく 観光客向けの遊覧風景ということで安全そうですね
@13foulball
5:13 きっとこの人は悲惨な事故があったこともまだ見つかっていない人が6人もいることも知らないのでしょう
クジラに当たったら小型船などひとたまりもないな (ーωー)
熊見たいなら札幌市内でも平気で出て来ますよ。目の前にね