第74回ベルリン国際映画祭 正式招待作品『箱男』監督・脚本:石井岳龍 出演 : 永瀬正敏 浅野忠信 佐藤浩市 白本彩奈、3月7日は、原作者安部公房の生誕100周年の生誕日!箱男が都市を覗く本編映像&映画祭ダイジェストが解禁!
本作の原作である「箱男」は、安部公房が1973年に発表した小説であり、代表作の一つ。人間が自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?をテーマとし、その幻惑的な手法と難解な内容の為、映像化が困難と言われていた。幾度かヨーロッパやハリウッドの著名な映画監督が原作権の取得を試みたが、許諾が下りず、企画が立ち上がっては消えるなどを繰り返していた。
そんな中、最終的に安部公房本人から直接映画化を託されたのは、『狂い咲きサンダーロード』(1980)で衝撃的なデビューを飾って以来、常にジャパン・インディ・シネマの最前線をいき、近年では二階堂ふみ主演の『蜜のあわれ』(2016)や綾野剛主演の『パンク侍、切られて候』(2018)等の話題作を手掛けてきた鬼才・石井岳龍だった。本作の映像化をどうしてもやりたいと構想していたという石井、安部からの「娯楽にしてくれ」というリクエストのもと、1997年に製作が決定。石井は万全の準備を期し、ドイツ・ハンブルグで撮影を行うべく現地へ。ところが不運にもクランクイン前日に、撮影が突如頓挫、撮影クルーやキャストは失意のまま帰国することとなり、幻の企画となった。
それから27年。奇しくも安部公房生誕100年にあたる2024年、映画化を諦めなかった石井監督は遂に『箱男』を実現させた。主演には27年前と同じ永瀬正敏、同じく永瀬と共に出演予定だった佐藤浩市の出演が決定。更に、世界的に活躍する浅野忠信、数百人のオーディションで抜擢された白本彩奈ら実力派俳優が揃った。
先月行われた第74回ベルリン国際映画祭のBerlinale Special部門に正式招待され、現地・ドイツでも大歓声を浴びた映画『箱男』。原作者は、その著作が世界二十数か国に翻訳され、熱狂的な読者を世界中に持つ日本を代表する文学者であり「壁」「砂の女」などでも知られる安部公房。1924年生まれで、三島由紀夫とも並び称される世界的に人気のある日本の小説家の一人だ。
そして本日2024年3月7日は、安部公房の生誕からちょうど100周年にあたる日。この節目とも言える年に、映画『箱男』の公開を迎えるあたって、主演の永瀬正敏は「深夜のドイツ・ベルリンの会場に響いた歓声と鳴り止まぬ拍手の音は届いていたでしょうか?『箱男』を残してくださりありがとうございました」と原作者である安部への感謝の気持ちを述べた。
さらに本作でメガホンをとった石井監督は「ご本人からは“映画にするのであれば娯楽にして欲しい”という予想もできなかった謎かけ難題をいただき、32年にわたり映画化の試行錯誤を重ね続けてきました。“箱男”世界が時代にシンクロする事が感慨深いです」と作品への手応えと共に安部との思い出を明かした。
また、そんな永瀬と石井監督が、浅野忠信や佐藤浩市らと臨んだベルリン国際映画祭の様子をショート動画にまとめたダイジェスト映像、そして箱男が登場する、物語の導入部分とも言える永瀬正敏のナレーションが吹き込まれた本編映像を解禁。
本映像は、線路沿いの道に散らばったゴミの中で倒れている一見ただの段ボールが、いきなり立ち上がるシーンから始まる。「蔑まれるのはお前たち。こっちは何でもお見通し。」というナレーションと共に、段ボールに開けられた小窓から都市を一方的に眺める“箱男”の姿が描かれている。ベルリン国際映画祭での監督・キャスト陣の、レッドカーペットやワールドプレミア後の様子や翌日行われた記者会見の模様がおさめられた特別映像となっている。
『箱男』は2024年全国公開
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3 comments
ほーん。。なんだろう予告ではどんな映画か見当もつかない感じ、この手法って一昔前ならいいけど、公開後半年もせずにすぐ配信される時代にわざわざお金と時間を使ってどんな映画か観に行く賭けに映画館に行く人って少ないんじゃないかな。
予告見て自分の好みに合いそうなジャンルやストーリー、それを大画面といい音響で観ることに消費者はお金を出すんじゃないかな。
あくまで持論ですけどね。
不気味😮
初めて読んだ時の衝撃を忘れません。安部公房の世界観を実写化する事は難しいでしょうが、今の時代にこそふさわしい世界観かも知れません。期待したいです!!