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山極壽一 × 森山未來 × 長谷川祐子(モデレーター) 鼎談(IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク#1)

by MOEPPP



霊長類学者で、ゴリラ研究の第一人者、総合地球環境学研究所所長の山極壽一博士と、国際的に活躍するダンサーで俳優の森山未來氏に登壇いただき、芸術の起源 、言葉が生まれる前のコミュニケーションの起源としての踊りと、その役割や効果について、語っていただきました。
 「一緒に踊ることが、人々の心をつなぐ。共感力が人類進化のカギであった 。だが、言葉が人間同士の争いを激化させた。戦争は共感力の暴発。」と語る山極氏。そして、イスラエルやヨーロッパで活躍しつつ、日本古来の身体の起源を舞踏研究を通して探る森山氏は、民族も言語も異なるダンサーらと、身体的コミュニケーションで国際協働してきました。
 斬新な知性と原初的な力に満ちたユニークなお二人のトーク。「学び」と「感動」の時間をお楽しみください。

異種間クロストークとは :
今日の世界では、ウクライナやガザをはじめ多くの場所で秩序の均衡が失われ、回復の見通しが立っていません。また生成AI、気候変動、DE&I推進など、検討すべき課題も山積しています。長谷川祐子がディレクターを務める国際文化会館アート・デザイン部門が実施する異種間クロストークでは、共感やコミュニケーションをもたらす「アート」の智慧が、文化や政治経済、科学などの分野をまたいで社会をつなぎ、分断の現在に対して文化・芸術の役割を斬新な視点から語り、共有することを目的としています。

登壇者プロフィール:
山極 壽一(霊長類学者、総合地球環境学研究所 所長)
1952年東京都生まれ。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。ルワンダ共和国カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンター研究員、京都大学霊長類研究所助手、京都大学大学院理学研究科助教授、同教授、同研究科長・理学部長を経て、2020年まで第26代京都大学総長。人類進化論専攻。屋久島で野生ニホンザル、アフリカ各地で野生ゴリラの社会生態学的研究に従事。日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長、日本学術会議会長、総合科学技術・イノベーション会議議員を歴任。
 現在、総合地球環境学研究所 所長、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)シニアアドバイザーを務める。南方熊楠賞、アカデミア賞受賞。著書に『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』(2020年、家の光協会)、『スマホを捨てたい子どもたち-野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』(2020年、ポプラ新書)、『京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと』(2021年、朝日新書)、『猿声人語』(2022年、青土社)、『動物たちは何をしゃべっているのか?』(2023年 共著、集英社)、『共感革命-社交する人類の進化と未来』(2023年、河出新書)、『森の声、ゴリラの目-人類の本質を未来につなぐ』(2024年、小学館新書)など多数。

森山未來(ダンサー・俳優)
1984年、兵庫県生まれ。5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。2013年には文化庁文化交流使として、イスラエルに1年間滞在、Inbal Pinto & Avshalom Pollak Dance Companyを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。「関係値から立ち上がる身体的表現」を求めて、領域横断的に国内外で活動を展開している。
 俳優として、これまでに日本の映画賞を多数受賞。ダンサーとして、第10回日本ダンスフォーラム賞受賞。監督作として、ショートフィルム「Delivery Health」「in-side-out」などを手がける。
 2021年3月11日には京都・清水寺でのパフォーマンス「Re:Incarnation」の総合演出を務め、東京2020オリンピック開会式では鎮魂の舞を踊った。
 2022年4月より神戸市にArtist in Residence KOBE (AiRK)を設立し、運営に携わる。
 ポスト舞踏派。

モデレーター
長谷川 祐子(国際文化会館アート・デザイン部門ディレクター)
金沢21世紀美術館 館長 / 東京藝術大学名誉教授 / 総合地球環境学研究所客員教授。
キュレーター / 美術批評。京都大学法学部卒業。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、東京都現代美術館学芸課長及び参事を経て、2021年4月から現職。ヴェネツィア大学客員教授(2023年)。犬島「家プロジェクト」アーティスティック・ディレクター。文化庁長官表彰(2020年)、フランス芸術文化勲章(2015年)、ブラジル文化勲章(2017年)を受賞。著書に『新しいエコロジーとアート:「まごつき期」としての人新世』(2022年、以文社)、『ジャパノラマ:1970年以降の日本の現代アート』(2021年、水声社)、『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』(2013年、集英社)。

#共感力が人類進化のカギであった
#芸術の起源
#言葉が生まれる前のコミュニケーションの起源としての踊り

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