【県民が納得する返答がない】維新が斎藤知事に「辞職＆出直し選」申し入れ　不信任決議案について「他会派が出すなら賛同せざるを得ない」

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兵庫県の斎藤知事がパワハラなどさまざまな疑惑を告発された問題で、県議会・第二会派の維新の会が9日、知事に対し「辞職」と「出直し選挙」を要求しました。これで自民や公明などを含む全ての会派が足並みを揃えた事になります。しかし、斎藤知事にその気はないようです。
（Q全ての会派から辞職要求出る見通しだが？）
斎藤知事「県民の皆さんの暮らしや生活、防災計画含めて、必要なことはしっかりやらせていただきたい」
（Qこの状況下でも県政を進められる？）
斎藤知事「そうですね。私に対する指摘・批判というものは真摯に重く受け止めなければいけない」
　9日、斎藤知事の告発文書問題で新たな動きを見せたのは、兵庫県議会・第2会派の「維新の会」です。3年前の知事選挙では、自民党とともに斎藤知事を推薦したこともあり、斎藤知事に対して辞職を要求するのか、その動向が注目されていましたが、9日斎藤知事に辞職・出直し選挙の申し入れをしました。
兵庫維新の会・片山代表「ここまで県政が停滞している現状を鑑みれば、真相究明を待つよりも先に維新としてアクションを起こした方がいいと。何かが揺れ動いたときには、県民に民意を問うことが大切だという思いで、今回のことにいたった」
維新・鍔木県議「百条委を傍聴する中で、県民が納得する返答がない。辞職か出直し選挙、知事に決断して県民に姿勢を見せてもらいたい」
方針転換をした背景にあるのは、これまで百条委員会で2回行われた証人尋問での斎藤知事の対応です。先月30日の百条委員会で斎藤知事はー
（Qパワハラ疑惑などを告発した元局長の停職3ヵ月の処分は不適切だったと、今は認識をもっている？）
斎藤知事「今も、もってはいない。誹謗中傷性が高い文書だと、私・県としては認識しましたので、調査して処分させていただいた。その処分は適切だった」
　また、その処分の経緯についても「問題はなかった」と繰り返し主張。6日に行われた百条委員会ではー
（Qマスコミに文書が送付された時点で、公益通報として扱うべきと専門家から意見が出た。告発者を保護できていないということは、県の手続きとして瑕疵がある、違法であると思うが？）
斎藤知事「ありません」
（Q外部通報に全くあたらない？）
斎藤知事「そうです。法的にも問題ないとやってきているから、手続き等に瑕疵はないと判断」
ほかにも、パワハラやおねだりなどのさまざまな疑惑に対しても、県民や議会が納得できる答えが返ってくることはありませんでした。
（Q一連の県の手続きで道義的責任はあると思う？）
斎藤知事「県・知事としての対応に、問題なかったと思う」
（Q道義的責任を感じない？）
斎藤知事「道義的責任は指摘されているが、私は県が行政機関としてきっちりとしてきている以上、私としてはちゃんとしている」
　「維新の会」以外にも、自民党を含む4つの会派も近く辞職の申し入れを行う方針で、これで全会派が辞職を迫る構図に。斎藤知事を取り巻く状況は、厳しくなる一方です。
だた「辞職要求」には、法的拘束力がありません。法的拘束力が生まれるのが「不信任決議」です。不信任決議案は議員の3分の2以上が出席し、4分の3以上が賛成すると可決されます。可決された場合、知事は10日以内に議会を解散することができ、そうなると県議会議員選挙が行われます。それに対し、議会を解散しなかった場合は知事は職を失い、知事選挙が行われます。

　日本維新の会・藤田幹事長は不信任決議案について、「他会派が出すなら賛同せざるを得ない。議会が辞職勧告という曖昧な手段なら、維新単独で不信任案を出すことも検討している」としています。