9月19日から配信がスタートし、大反響を巻き起こしているのは、Netflixドラマ『極悪女王』だ。
同作は、1980年代に女子プロレスブームの火付け役となったダンプ松本(63)が、どのように悪役レスラーになっていったのかを描いた実話に基づいたストーリー。主演には人気お笑い芸人のゆりやんレトリィバァ(33)、ダンプ松本のライバルで絶大的な人気を誇っていたクラッシュ・ギャルズのライオネス飛鳥(61)を剛力彩芽(32)、長与千種(59)を唐田えりか(27)が演じるなど、豪華キャストがずらりと並び、プロレスファンはもちろん、彼らの黄金時代を知らなかった世代も魅了している。
今回は、『極悪女王』にダンプ松本の先輩プロレスラー役(ミネルバ葉子)として出演している女優・花屋ユウさん(30)に直撃インタビュー。2023年に放送され、社会現象級の大ヒットとなったドラマ『VIVANT』(TBS系)にも“公安”の一員として出演していた彼女。
『極悪女王』の役作りでは、ハードなトレーニングと所属事務所社長の元グラドル小阪由佳さんの食のサポートがあって10キロ増量。なんと女優業と並行して、昨年、女子プロ団体『アイスリボン』に所属し、後楽園ホールでプロレスラーデビューも果たした花屋さんに、今回は大ヒットドラマ『VIVANT』出演の裏側を聞いた。(#1、2のうち2) はい。ありがたいことに、連続で大ヒット作品に出演させてもらっています。『VIVANT』のオーディション前日は、夜中まで事務所の社長の小阪さんに演技の稽古をしてもらいました。
「公安の刑事ならどうするだろう?」を常に考え、目線や座り方まで作り込みました。ずっと自分は公安の刑事だと思い込んで生活をしていたことが功を奏したのか、見事合格を勝ち取りました。
撮影が進み、主演は堺雅人さん、自分は阿部寛さん(60)の部下であることが決まっていき、「なんてすごいドラマに出演できたんだろう」と、あらためて実感しました。当時もウーバーイーツの配達員として働いていたので、ドラマ最終回の日には『VIVANT』のロゴが入ったTシャツを着て都内を周って勝手に番宣していました(笑)。――そんなことが! そんな花屋さんは女優としては遅咲きのデビューと聞きましたが、芸能界入りのきっかけは何だったのでしょうか。
大学卒業後は航空会社へ就職したものの、毎日会社と家の往復になり、「誰でも替えがきく仕事をしているな」と、自分の存在意義を考えるようになったんです。そこで、「なんでもいいから世界一になりたい!」という思いがめばえ、会社員として働きながら副業で女優を始めたんです。
しかし、コロナ禍で逆に本業が忙しくなり、思うように女優業ができなくなってしまいました。そこで、思い切って会社を一年休職し、女優業に専念しよう! と決意したところ、休職後わずか1週間でABEMATVオリジナルドラマ『ANIMALS』(22年6月配信)への出演が決定したんです。その2か月後に『極悪女王』のオーディションに合格し、翌年には日曜劇場『VIVANT』と人気作品に立て続けに出演が決まったんです。そこで覚悟を決めて正式に会社を退社し、芸能界入りしました。