KSBお昼のサスペンス劇場(1997.10.6 若山富三郎主演『刑事弁護人 望郷』(1990.10.2)のED)

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1997年10月6日のKSB午後の2時間サスペンス枠「KSBお昼のサスペンス劇場」で流れた、
若山富三郎さん主演作「刑事弁護人 望郷」(1990.10.2)のED部分です！！

以前更新済の↓と本放送の時期はかなり近かったようですね。

これも完全に記憶にありませんでしたが(笑)、番販とはいえ、六本木局の系列で「テレ東」のしかも「単発の」SPドラマが流れる…なんとまあカオスな(笑)。

当CHの視聴者さんでは、若山富三郎さんは馴染みが薄い方が大半と思われますが、あの「勝新太郎」さんの「実のお兄さん」であり、絶頂期は任侠映画などに大挙主演、この90年代前半の晩年頃(昭和末期～平成初期)では、地上波の現代劇にも多く出ていた、まさに「往年の人気俳優」でした。

若山さんの作品は、任侠映画は東映など映画会社で主演していた作品が多数あるので、東映のCSチャンネルや、各配信サイトでも多く配信が実現していますが、

こと「現代劇」になると、配信実現作が一気に少なくなり、当然ながら(これは「刑事弁護人」の2作目ですが)単発SPである為か、配信すら一切実現していないようです…

また、当時の若山さんは元々不摂生がたたっており、既にこの当時は心臓が悪化し満身創痍で、大病を患っておられました。全盛期よりもかなり頬がこけている事からもそれが伺えます。

若山さんは、この作品の本放送のわずか約1年半後(1992年3月末)に息を引き取っている為、
今作は相当激レア度が高い「晩年作」でもあります。動画が残っているだけでも奇跡的です。

よく当時のKSBが番販とはいえ、よくこんなある意味「マニアック」な作品を取捨選択して流していたなと思いますね。

またこの本編以外でも、懐かしい駅の風景(新幹線の発着駅の様ですが…どこかが断定できない…)や、かなり古いタイプのキオスクなど意外な注目点があり(笑)、昭和末期～平成超初期の稀少な映像記録でもありますね。

また、私の若山富三郎さんのイメージで最も強いのは、小柳ルミ子さんが体当たりで濡れ場を演じた、映画「白蛇抄」(はくじゃしょう)ですね。

後は、これは赤坂局のCSで見たのですが、沢田研二さん主演の「悪魔のようなあいつ」に「トメ」で出ていたのも見ましたが、この役の印象も強いです。

「白蛇抄」は小説が原作で、いわゆる「官能小説」の部類に入りますが、当時はルミ子さんの所属事務所が、「かくし芸大会」「クイズ!ドレミファドン」等のバラエティ制作が得意な一方、性的なコンテンツを嫌うナベプロ(渡辺プロ)だった事もあったのか、最初はルミ子さんの主演に「猛反対」していたそうです。

しかし蓋を開けてみると作品は評価され、ルミ子さんは今作で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞していたそうです。以降、小柳ルミ子さんは歌手だけでなく女優としてもブレイクし、数々の作品にも出るきっかけともなりました。

ただ、途中結婚していたあの「大澄賢也」さんとの多数の共演で、バラエティの印象も強くなってしまいましたが(笑)。

また、まだ若手時代の杉本哲太さんがメインどころで出ており、これでもかと濡れ場が出てきます。もはや今では女性が一瞬上裸になっただけでもアウト(最初から18禁の作品は除く)などという「過剰コンプライアンスガー」「腰抜け」芸”NO”界に成り下がっていますがね(笑)。

そして杉本哲太さんの当時の役柄は実は「高校生」でした…高校生が妖艶な年上女性に魅せられるという「設定」…当然ながら今ではもう絶対不可能な作品でした。

1983年の作品ですが、確か1989年頃に金曜ロードショーでも流れており、当時性に目覚め始めていた頃の私はくいるように見ていた記憶があります…

まだ当時は女性の裸も勿論の事、大胆な濡れ場もゴールデンで流れていたわけですから、今の地上波なんか(女性の裸をむやみに出す事はそりゃダメとしても)「完全オワコン」と言われても、言い訳なんか言える資格なんて一切ないわけですよね。

実は制作の東映の公式CHで、最初のキャストクレジット＋冒頭30秒程のプレビューのみですが、どんな感じかわかる動画が上がっています。

「白蛇抄」の作品化(VHS・DVD・ブルーレイも2021年に)はされており、各配信サイトでの視聴・YouTube上でも購入は可能なようです。

#若山富三郎 #藤岡琢也 #黒部進