数々の衝撃作を手がけた奥田庸介監督、6年ぶり最新作で再び放つ現代社会への問いかけ『⻘春墓場』2つの物語が交錯する特報が解禁!
東京の下町、中華料理屋で働く男がアルバイトの中年女性に「息子が虐められているので相談に乗ってほしい」と頼まれる。渋々引き受ける男だったが、中年女性の息子は虐めを認めようとしない。漫画家の⻘年は合コンで出会った劇団員の女性となるがままに同棲をはじめる。劇団員への気持ちが曖昧だった漫画家だったが一緒に暮らす内に愛情を感じはじめる。そんな中漫画家に昔の恋人から電話が来る。
―2つの物語が交錯する時に悲劇が起こるのだった。
本作を手がけた奥田庸介監督は、そんな奥田監督の6年ぶりの⻑編最新作『⻘春墓場』は、自身のデビュー作と同名のタイトルを名付けた、原点回帰とも言うべき意欲作。虐められる高校生とその母親、漫画家と同棲中の恋人―――2つの物語が早稲田大学の卒業制作『⻘春墓場』が08年と09年にゆうばり国際ファンタスティック映画祭入選。10年に『⻘春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』が同映画祭3度目のノミネートでグランプリを獲得。11年には『東京プレイボーイクラブ』で商業映画監督デビューし全国公開されたほか、釜山国際映画祭や東京フィルメックス、ロッテルダム国際映画祭のコンペティション部門であるタイガー・アワードに出品。以降、『クズとブスとゲス』『ろくでなし』などの意欲作を生み出し、その圧倒的な映像センスと、社会の枠からはみ出てしまった人間たちの運命が交錯する群像劇は、多くの注目を集めてきた。
交錯した時に起こる悲劇を描き、2021年開催の第22回東京フィルメックにて、日本映画で唯一コンペティションに選出された。元東京フィルメックスプログラミングディレクターで、2015年に「クズとブスとゲス」を同映画祭で上映し、現在は東京国際映画祭のプログラミングディレクターを務める市山尚三氏は「バイオレンスとラブロマンス、一見関連性のない二つのストーリーが奇跡的に融合する「⻘春墓場」は奥田庸介の特異な才能が開花した驚くべき傑作だ」と絶賛。
東京フィルメックスプログラミング・ディレクターの神谷直希氏は「それを観たら、それまでの自分ではいられなくなるような映画。奥田庸介は、そんな映画を生み出すことができる、数少ない映画作家の一人だ」とコメントを寄せる。
『青春墓場』は2023年2023年7月8日公開
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