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3月11日は東日本大震災で亡くなった人を悼む行事が各地で予定されている。
岩手県陸前高田市でも、市民が思いを「つむいできた」催しが開かれる。
3月11日は東日本大震災で亡くなった人を悼む行事が各地で予定されている。
岩手県陸前高田市でも、市民が思いを「つむいできた」催しが開かれる。
陸前高田市高田町にある川原川公園では、東日本大震災から12年の3月11日に、キャンドルなどを使って追悼と感謝の思いを伝える「つむぐイルミネーション」が行われる。
このイルミネーションは、津波で亡くなったある男性の友人たちが、手作りで始めたのがきっかけだった。
陸前高田市の菊池勇輝さん(当時25歳)は、消防団員として住民の避難誘導をしている途中で津波の犠牲になった。
その2年後、菊池さんのことを思う同級生たちが、光が失われた街を照らし未来に進もうと、名前から一字をとった「高田に“輝”の花を咲かせよう」というイベントを始めた。
輝の輪は徐々に広がり、今では地元の小中学生や住民なども活動に参加。
キャンドルを入れる瓶には子どもたちの願いが込められている。
Q:多くの人が活動に参加するようになったことをどのように感じているか。
イベントの実行委員長で菊池さんの同級生・松村幸祈さん
「私たちはつむぐという名前で活動してきている。人と人とがつながることや輪が広がっていくことについて感謝の気持ちでいっぱい。小中学生が参加してくれることは、未来に向けてということを考えるとすごくうれしいこと」
Q:イベントを始めるきっかけとなった菊池さんへ、今どんなことを伝えたいか?
菊池さんの同級生・松村幸祈さん
「勇輝君のことだけじゃなくて、震災についてそれそれがいろいろな思いを持って活動を続けてきている。自分としては友人の1人として忘れることなく毎年続けてきました」
3月11日で震災から12年。亡くなった人への思いが、これからもつむがれていく。