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プレバト俳句春光戦ふりかえり3/30 題「給与明細」

by MOEPPP



◆今回の俳句
【明細について】
00:00 ギャラ明細は二行療養の春 皆藤愛子
01:19 保護シール剥がす手応え啄木忌 村上健志
【給与について】
03:09 我が給与マックのバイトに負けた春 勝村政信
04:15 口座開設朱肉拭き取る夏近し 千原ジュニア
06:03 給与手渡し春宵の喫煙所 藤本敏史
【その他】
07:18 桜蘂振る陸自の戦車しづか 立川志らく
08:32 本採用朧夜の缶チューハイ 森迫永依
09:43 職を辞したる尾崎放哉鳥曇 春風亭昇吉
10:47 春光の企業ゲーミングチェア届く 横尾渉
12:00 鞦韆に退職の日の花束と 梅沢富美男
#春光戦
#給与明細

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momodenalu@gmail.com

#プレバト #俳句 #季語

◆一部文字起こし
プレバト春光戦の俳句を振り返っていきます

ギャラ明細は二行療養の春
皆藤愛子さんの俳句です
今回のプレバト春光戦のお題は給与明細でした
季節感のない具体物ということで給与明細それ自体にしっかりと触れてる俳句っていうのは2つしかなかったんですね
そのうちの1つがこれなんですけれども見事2位を獲得します
俳句の意味は療養されていた時の春のことギャラ明細を見たら再放送とか明細の内容が2つしかなかったよっていう思い出を詠んだ俳句だそうです
季語は三春の季語「春」
三春というのは春全般で使える季語のことですね
夏井先生は上五(最初の5音)でギャラから始まり芸能関係の人であることが示されていることを評価し二行というのもリアルでいいよねということを言っていました
ただし韻律やリズムを整えるためにこのように添削されます
療養の春やギャラ明細二行
より俳句らしいリズムになったと思います
ということで今回はプレバト春光戦を振り返っていきましょう

保護シール剥がす手応え啄木忌
フルポン村上さんの俳句です
季語は「啄木忌」晩春の季語です
晩春というのは四月頃のこと
啄木忌というのは石川啄木の忌日=命日のことで4月13日のことらしいですね
俳句の季語には種類があって時候 天文 地理 生活 行事 食物 動物 植物というものに加えてこの忌日というものをプラスして分類することがあるんですが
忌日の季語に挑戦しているところを夏井先生は評価していました
また給与明細に正面で向き合った俳句がこの村上健志さんの俳句と先程の皆藤愛子さんの俳句だなと思ったのでまずこの2つを紹介させていただきました
俳句の意味は4月の中旬(啄木忌頃)の給料日に初めて保護シールを剥がす時のあの手応えが忘れられないといったことかと思います
個人情報保護シールのことですよね そこに着目したのも評されていました
ただし中七(中盤の7音)の「手応え」という言葉 これがシールを剥がす手の触感のことを伝えたいんだけれども 例えば「今月は頑張ったぞ!給料が高いはずだ」っていう成果に対する手応えと誤読してしまう人も一定数いるだろうっていう所を夏井先生は指摘します
そうしてしまうと金銭面でとても苦労した石川啄木っていうところと乖離して作者の意図が伝わりきらなくなってしまうということでこんな風に添削されていました
保護シール強し啄木忌の明細
この俳句は惜しくも4位ということになってしまいました

我が給与 マックのバイトに 負けた春
勝村政信さんの俳句です
俳句の意味は初給料を時給換算したところ憧れのマックのバイトに及ばなかった・負けたそんな春の日を詠んだ俳句だそうです
給与明細ではないですが給与というところでお題と向き合っている俳句になりますね
夏井先生は「9位までは詩があった」と言うんですがこの俳句10人中10位の俳句なんですね
なので「詩がない」ということになってしまうんですけれども そこと類想の多さというのを指摘されていました
似たような俳句が他にたくさんあるよねっていうことですね
夏井先生は「直しても仕方ないんだけど」みたいな感じでこんな風に添削されていました
マックのバイトに追いつきたし春の我が給与
当時はマックの時給が400円程度でこの時の勝村政信さんの給与を時給換算したその時給が300円ぐらいだったらしいですね

口座開設 朱肉拭き取る 夏近し
季語は晩春の季語「夏近し」です
もうすぐ夏だねっていう期待感を込めた春の季語となりますね
俳句の意味は初めての給料を受け取るための銀行口座を開設する時百均で印鑑を買って口座を開設したらしいんですけれども芸人としてやっていけるかなっていう不安を感じたりあと夏近しっていうところにも出てるんですがこれからの給料 これからの自分・将来への期待感を感じたりしたということです
こちらも給与明細ではないですが給与に関した俳句ですよね
夏井先生はこの場面設定、また朱肉という具体物を取り上げたことを評価していました
この俳句を見て印鑑も想像する人がいますしそれを拭き取る動き・口座開設してる場所色々と想像できるところ・共感できるところが多いですよね
課題としては季語が動くかというところが夏井先生的に言うと半分半分だということでした
夏近しという下五(最後の5音)の部分の季語が他の季語でも成り立っちゃうよねっていうことですね
そこの問題と切れ感と書かせていただきましたが上五 口座開設で1回切れて朱肉拭き取るで1回切れて夏近しと着地するブツブツ感
三段切れなんていう言葉もありますがそこを解消するためにこのように添削されていました
口座開設 拭き取る朱肉 夏近し
このようにすると季語がより動かなくなり切れ感も解消されるということですね
この俳句で10人中5位となります

給与手渡し 春宵の喫煙所
FUJIWARAフジモンさんに詠まれたこの俳句
季語は三春の季語「春宵」です
三春というのは春全般で使える季語のこと 春宵というのは春の宵のことですね
俳句の意味は給与が手渡しの頃町工場をイメージしてるらしいんですけれども春の宵に喫煙所で談笑したということです
この俳句を読んで喫煙所の匂いや喫煙所には色んな人がいてそこで話す雰囲気なんていうのが伝わってきますよね
書かれていないところに共感して物語を想像させるという力があると思います
また春宵というところで春の暖かさみたいなものが描かれて給料を貰った日なんだから懐もあたたかいなんていう風に夏井先生はおっしゃっていました
春宵、春の宵ですので「この後飲みに行こうよ」みたいな会話もされているかもしれませんね
この俳句で見事今回春光戦優勝ということになって秋のタイトル戦に続いて春のタイトル戦も制することとなりました

桜蘂降る 陸自の戦車 しづか
立川志らくさんの俳句です
季語は晩春の季語「桜蘂降る」です
晩春とは四月頃のこと 
桜蘂降るというのは花が散った後に蘂 おしべ・めしべの蘂ですね
それが赤い色をしているんですがそれが降ってくることを表す季語です
俳句の意味は桜蘂が降る中陸自の戦車が静かに走っているという情景かと思うんですが桜蘂降るなんていうこととしづかという言葉からひそやかさみたいなものを表現できているかなと思います
あと立川志らくさん本人が言ってたんですが自衛隊の迷彩と給与明細の明細をかけてるらしいですね
課題としてどこにいるかが分かりにくいということを指摘されてしまいます
添削後こちら
洗車しづか 桜蘂降る 駐屯地
この俳句で8位ということになってしまうんですが後ほど出てくる春風亭昇吉さんには勝利することとなって「今度負けたら師匠と呼びます」みたいに言ってたんですけどそれについては回避することができました

本採用 朧夜の 缶チューハイ
森迫永依さんの俳句です
季語は春全般で使える季語「朧夜」です
朧というのは春の湿度が高い空 霞がかった空のことです
朧夜とするとそんな霞がかった春の夜
朧月とするとそこに月が出てぼんやり霞んでいる様子を表わす季語となります
俳句の意味はバイトの試用期間が終わって本採用になったらしいんですね
そんな朧夜に缶チューハイで一人祝ったよということです
春の喜びが表わされている訳ですね
課題としては韻律・リズムそれから季語の効果とさせていただきました
朧夜というと霞がかった夜なのでもやもやした心情みたいなものとセットで描かれることが俳句では多いですね
夏井先生はこのように添削されていました
本採用通知 春夜の缶チューハイ
この俳句で6位となり冬麗戦からタイトル戦連覇がかかってたんですが連覇ならずということになりました

職を辞したる 尾崎放哉 鳥曇
春風亭昇吉さんの俳句です
季語は4月頃の季語「鳥曇」ですね
鳥曇というのは渡り鳥が帰っていく頃の曇り空のことです
尾崎放哉というのは自由律俳句の第一人者で職を何回も辞めているというところから給与明細というところと結びついたそうですね
夏井先生はそこの発想は認めながらも例えば尾崎放哉 尾崎がいらないよねっていうところだったり職を辞すという記述だけ見ると定年退職とかそういったところの方が一般的に想像されるところだろうということで何度も仕事を辞めるんだよっていうことは書かなきゃいけないといった趣旨のことをおっしゃっていました
夏井先生の添削はこちら
またも職 辞せる放哉 鳥曇
調子もよくなりましたね
この俳句で10人中9位ということになり立川志らくさん超えを果たすことは叶わなかったということになります

春光の企業ゲーミングチェア届く
Kis-My-Ft2横尾渉さんの俳句です
季語は春全般で使える季語「春光」です
春光戦で春光を使ったんですね
この季語の語感から企業というところと相まって新進気鋭の企業なんじゃないかみたいな読みもさせて上五(最初の5音)に置かれたこの季語が俳句全体を照らしている感じがしますね
またゲーミングチェアなんていう長いカタカナ用語に挑戦しているところも夏井先生は評価していました
俳句の意味は春の光が印象的な日にある企業では椅子を全部ゲーミングチェアに替えようということでゲーミングチェアが届いたその日のことを詠んだそうです
結びの届くというところが課題だと夏井先生はされていました
届くとするとこの企業というのが個人でやってるものなのかなと思う人が多くなってしまうということでここだけ添削されていましたね
春光の企業 ゲーミングチェア導入
一発で企業感が出ましたね
この俳句で7位という結果となります

鞦韆に 退職の日の 花束と
梅沢富美男さんの俳句です
季語は春全般で使える季語「鞦韆」です
ブランコのことですね
この漢字で書いてブランコと読ませることもあります
俳句の意味は退職の日に貰った花束と一緒にブランコに乗っているということです
この方は何を思ってブランコを揺らしてるだろうと読ませる俳句ですね
夏井先生は取り合わせを評価していました
取り合わせというのは2つのものこれを題号というんですけれどもそれを1つの俳句の中に入れる事ですね
今回はブランコと花束を入れています
その2つのものの効果が高いことを「取り合わせがいい」なんていうふうに俳句では言うんですね
また花束との「と」を評価してました
花束と一緒にブランコに乗っているということ
ただ課題があるとすれば「に」と語順ということでこのように添削されていました
退職の 日の花束と 鞦韆に
「に」と止めることでより余韻が表現できたかなと思います
この俳句で10人中3位という成績をおさめます
梅沢富美男さんの俳句集をはじめとした芸能人の方々がプレバトで詠まれた俳句集をこのチャンネルではいくつか作ってありますので
そちらもぜひご覧ください
春らしい俳句が詠まれたプレバト春光戦の振り返りでした

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5 comments

ヒッチ俳句 March 31, 2023 - 11:37 pm

この動画では、給与明細の俳句を募集しています!
難しいお題ですがチャレンジしてみてください!

Rejoice HALFWAYHOUSE April 1, 2023 - 12:06 am

俳句の合間に 隙間空間を入れないでつなげるようにと 夏井先生が言われていますが。いつも詳しい解説有難うございます

Rejoice HALFWAYHOUSE April 1, 2023 - 5:57 am

ヒッチ様 上5 と 中七 と 下五の間に 空間を入れている限り 月曜日から脱出できないと ラジオ 一句一遊で 夏井先生がおっしゃっていたので。多分視聴者の読みやすさのために そう書いてくださったのではないかと思いますが、 下段の 横書き 書き取りの部分で 〇保護シール 〇春光の起業 は連続していましたが ●口座開設 ●桜蕊 ●洗車しづか ● 本採用 ●職を辞したる ●またも職 ●給与手渡し ●鞦韆に ●退職の ・・・ は 間が切れていましたので。あまり気になさらないでください このように 書き取りするシャドウレッスンを繰り返すと 俳句作りの筋力が とても身につくのではないかと思いました

隅雀 小田嶋 April 1, 2023 - 7:35 pm

今回は給与明細から採用、不採用、退職、起業?といろいろ発想が飛んでいて凄いなぁと思いました。いつも楽しみにしている一人森口遥子さんが予選にもいらっしゃっていなかったので少し寂しく思いました。

俳句LOVE April 1, 2023 - 9:44 pm

ヒッチ俳句さん、おはようございます。

「春光戦」噂には聞いております。こちらで拝見できて幸甚に存じます。

夏井先生の添削、いつもながら素晴らしいです。

忌日の季語は難しいです。「手応え」なるほど、、

勝村さんの句は、添削前のほうが私には分かりやすいです。

「口座開設」添削後の方がきっぱりしています。

春宵(しゅんしょう)普通の人は読めません。俳人限定言葉。

さすがの優勝句です。

「桜蘂」添削後が断然リズムが良いと思います。

「缶チューハイ」チューハイってなんですか?ワタクシ、アルコールは嗜みません。

放哉さん、素敵です。添削に納得です。

「春光」句、ゲームの会社が喜びそう。今風で良いのでは。

導入の導入、納得です。

おっちゃんの句は、添削前のほうが私には分かりやすいです。

今日も楽しく拝視聴させて頂きました。ありがとうございました。

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