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鈴木清順、大正三部作のラスト。カルト映画「夢二」#映画紹介 #映画レビュー

by MOEPPP



日本映画「夢二」は1991年5月31日公開。
上映時間は128分。
脚本はもちろん、鈴木清順組の田中陽造。
(但し、三部作中、唯一、原作が存在しない)
主演は沢田研ニ。
もちろん、
大楠道代、原田芳雄、も出演。
沢田研ニの相手役には、元宝塚歌劇団由紀組の毬谷友子。
(大正浪漫三部作では、筆者イチオシの女優さん)

では、鈴木清順大正浪漫のトリ。
日本カルト映画「夢二」のあらすじも、ささっと紹介。

日本カルト映画「夢二」あらすじ

野原でコートの男と決闘するかのように向かい合う夢二。
二人の手には銃がある。
ふざけ半分で引き金を引く夢二。
フロックコートの男も夢二に向かって銃を発射。
驚いて、蒲団から跳ね起きる夢二。
恋人の彦乃と駆け落ちするため、金沢近郊の湖畔へと向かう夢二。
だが、彦乃は現れない。
金沢の小さな村では、不穏な空気が流れている。
鬼松が妻と妻を寝取った男の脇屋を殺して山に逃げ込んだのだ。
白い日傘をさした美しい脇屋の妻の巴代が湖に浮ぶボートに乗っていた。
巴代は、浮かび上がってくるはずの夫の死体を待っているのだ。
巴代に引かれていく夢二は巴代に引かれていく。
ある日、東京からお葉が彦乃の手紙を携えて金沢へやって来る。だが、夢二と巴代は恋仲になっていた。
脇屋と追う大鎌を振りかざした鬼松が夢二に忍び寄る。
脇屋が現れ、驚く夢二。
夢のコートの男は脇屋だった。
夢二と脇屋の前に、天才画家・稲村御舟が現れる。その時突然、鬼松の大鎌が脇屋を襲う。負傷した脇屋を巴代のもとへ連れていく夢二と御舟。しかし、脇屋の死を信じる巴代は、彼の存在を認めない。
去っていく脇屋は、金沢駅で病に苦しむ彦乃を助け、彼女と一時を過ごす。
夢二は宿で巴代の裸体を描いく。
夢二と朋代らの前に再び現れる鬼松。
脇屋を守ろうとする巴代の姿に鬼松は、殺しをあきらめ死を決意する。
夢二と巴代は鬼松の死を見届ける。そして、巴代と共に逃避行を決意する夢二。
巴代は「着替えしてきます」と言ったきり、帰ってこない。
湖畔で巴代を待ち続ける夢二の前に彦乃が近づいてくる。
彦乃は「あの人はもう来ませんよ」と夢二に告げ、夢二は、夢から覚めたかのように彦乃と共にその場を去る…。


日本カルト映画「夢二」について

沢田研ニが飄々と夢二を演じていて、前二作とはやや違った印象を受ける。
(それもそのはず、映画「ツィゴイネルワイゼン」の翌年に映画「陽炎座」そこから10年後にこの映画「夢二」)

映像も映画「夢二」が一番明るい色彩で描かれている。

「陽炎座」と同じ金沢が大事な舞台になっているのも興味深い。

鈴木清順監督の日本カルト映画大正浪漫三部作を見て

”この世とあの世の境、そして、覚めなければ夢でない”

この大正浪漫三部作には、鈴木清順監督の現実と夢、そして死生観が描かれていて、興味深い。
戦争を体験し、東大受験に失敗し、日活を追われた鈴木清順の
”夢と思えば、夢だし、現実と思えば現実”と言う一種の想いが垣間見えます。

あと、鈴木清順は人妻が好きなのかもしれません。
(耽美でエロテックに描くのは、羨望だろうか?)

アートのような映像と赤を基調とするシーンが多いのは世界は違えど、デビット・リンチにも似ています。
カルトです。

(ナイトメア・シンジ)

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