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2019年(平成31年)1月23日(月)は人生で最も辛い日となった。横浜副流煙裁判で原告(A家)が控訴したのだ。まさか控訴されるとは思っていなかった。この日、めったにうちに戻って来ないCM監督の息子・麻王がたまたま戻っていた。息子はこの日この場にいたことが、映画【窓】に向かっていくきっかけ(原動力)となったという(私は文化庁の申請が下りるまで何も知らされていなかった)。ちなみに、映画【窓】で、A夫演じる西村まさ彦氏がベッドの上で「憎悪に満ちた表情するだけ」の長シーンがあるが、5分45秒あたりからの私の表情のアップがあるが、それそのものだ。西村さんの憎悪の表情と自分の表情を重ね合わせて観ると、人間の怒りというものがいかようなものか興味深い。
2019年(平成31年)1月23日(月)は人生で最も辛い日となった。横浜副流煙裁判で原告(A家)が控訴したのだ。まさか控訴されるとは思っていなかった。この日、めったにうちに戻って来ないCM監督の息子・麻王がたまたま戻っていた。息子はこの日この場にいたことが、映画【窓】に向かっていくきっかけ(原動力)となったという(私は文化庁の申請が下りるまで何も知らされていなかった)。ちなみに、映画【窓】で、A夫演じる西村まさ彦氏がベッドの上で「憎悪に満ちた表情するだけ」の長シーンがあるが、5分45秒あたりからの私の表情のアップがあるが、それそのものだ。西村さんの憎悪の表情と自分の表情を重ね合わせて観ると、人間の怒りというものがいかようなものか興味深い。
私は性格上、常に気丈だが、どこかにストレスは溜まっている。それが爆発するように沸き起こったのが、西村まさ彦さんの喫煙シーンの撮影のときだ。西村氏とA夫は頭の形や背格好が似ている。西村さんが煙草を吸う演技を見ながら、今まで味わったことのない感情が腹の底から沸いて来た。喜怒哀楽のどれとも表しようのないマグマのような感情が腹の底から嗚咽と吐き気として吹き上がってきた。撮影中に声が出てしまい迷惑をかけたが、西村さんには「貴方は僕が憎いでしょ」と言わしめた。私の心の奥には私の認識しようのない感情が押し殺されていることをこの時初めて知ったのだ。