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手話言語の国際デーの9月23日、耳が聞こえない母親と聞こえる息子の物語を描いた映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の公開を記念して手話通訳を入れた上映会が岡山市で行われました。
手話言語の国際デーの9月23日、耳が聞こえない母親と聞こえる息子の物語を描いた映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の公開を記念して手話通訳を入れた上映会が岡山市で行われました。
俳優の吉沢亮さん演じる耳が聞こえない両親のもとで生まれ育った聞こえる子供「コーダ」が主人公のこの作品。周囲に特別視されることへの戸惑いや苛立ち、母親とのすれ違いなど成長するにつれて変化する「コーダ」ならではの心情が描かれています。
OHKが主催した上映会では全編に手話通訳が付けられ県の内外から訪れた約200人が鑑賞しました。上映会後に行われた舞台挨拶には母親役を演じたろうの俳優・忍足亜希子さんが登壇。映画の撮影を振り返り、誰もが活躍できる社会への期待を語りました。
(忍足亜希子さん)
「ろう者の役は当事者に演じてもらいたいという監督の強い思い、ろう者のリアルを表現したい、細かく丁寧に撮影していきたいと話をもらいぜひ出演したいと依頼を受けた。社会にろう者がいるのが当たり前そんな演劇の世界になったらいいなと思うし演劇の世界だけではなくやりたいことを目指せるろう者の活躍の場が増えれば社会は変わると思う」
(コーダの親子)
「母親の息子を見る表情が少しずつ変わっていくというのが印象的だった。母親と父親の表情を思い浮かべながら少しかぶるところもあったと思った。字幕がある映画を一緒に見ることはあるが手話通訳が前にいてくれるのはありがたい」
「ろう者にとって手話通訳は必要だとおもう」
(コーダの来場者)
「母もこの映画を見てみたいけど字幕がないということをよく言っている映画に手話通訳がつくのは大変だと思うが素晴らしい。観に行く機会は増えると思う」
OHKは、こうしたインクルーシブな鑑賞体験を通じて障壁のない社会の実現につながればとしています。