湯道
予告では若本 規夫さんのナレーションで、重々しくもコミカルな雰囲気だったのだが、本編のナレーションは山寺宏一になっている
原作者でもある小山 薫堂が提唱している
湯の道 華道、茶道に通じるものがあるというもの
小山薫堂といえば、「おくりびと(08)」で知られる
監督/鈴木 雅之(すずき まさゆき)
HERO(07)
HERO2(15)
マスカレード・ホテル(19)
マスカレード・ナイト(21)
出演/
三浦史朗(みうら しろう)/生田斗真
三浦悟朗(みうら ごろう)/濱田岳
秋山いづみ(あきやま いづみ)/橋本環奈
小日向 文世(こひなた ふみよ)
天童よしみ
クリス・ハート
戸田恵子
寺島進
厚切りジェイソン
笹野 高史(ささの たかし)
吉行和子
朝日奈央
柄本 明(えもと あきら
窪田正孝
ウエンツ 瑛士(ウエンツ えいじ)
建築家の三浦史朗(生田斗真)は独立したものの仕事はうまくいかないこの頃。
溜まった郵便物のなかに父親の葬儀の連絡が来ていた。
数年ぶりに帰ってきた実家の銭湯・まるきん温泉では弟の悟朗(濱田岳)が店主として、看板娘のいずみ(橋本環奈)と頑張っていた。
銭湯としては厳しい経営ながら常連客に支えられているまるきん温泉。
常連の人も様々
湯道を極めんとする人
息子が返ってくるのを待つ人
喧嘩をしながら仲のいい夫婦
尻に敷かれている旦那とその奥さん
だった
実は史郎は実家の銭湯をマンションに建て替えを計画していたが、常連客や懐かしい近隣住人との触れ合いから史郎は今までとは違う感覚を感じるのだった。
映画全体はまるきん温泉の3人を中心にしつつも多くのキャラクターの生活を描く群像劇にもなっている。
三谷幸喜的演出も多数あるが
主演の生田斗真の演技が自然で知らず知らずのうちに映画の中に引き込まれていく
ジャニーズ事務所所属でありながらも、ほぼ俳優1本で頑張っている彼の演技は年々磨きがかかっており、TVドラマでも多数出演
映画だと三木孝浩監督の「僕等がいた(12)」で一気に知られうようになったのではないだろうか?
その後もビッグバジェット作品やシリーズ作品にも出演
土竜の唄(14-21)シリーズではコミカルな演技を
漫画原作の予告犯(15)では社会に不満を持つ青年になり
グラスホッパー(15)では復讐の鬼になり
あらためて三木孝浩監督とタッグを組んだ
先生!、、、好きになってもいいですか?(17)では、女性不信の先生役など、バラエティ豊な役柄を演じてきている
今年は
渇水(かっすい)
も上映予定で水道局局員役として主演。
濱田岳もとてもよかった
若くから演技の道に進み、数多くの映画に出演している俳優
すでに50本近くの映画にも出演している
見ていて安心できる俳優の1人といえる。
橋本環奈も想像以上I良かった
というか、今までの映画の中で一番良かったかもしれない
セーラー服と機関銃ー卒業ー(16)の頃はまだまだだったが、
銀魂(17-18)
斉木楠雄のさいなん(17)
キングダム(19-22-23)
かぐや様は告らせたい(19-21)
今日から俺は!(20)
など漫画原作モノの定番出演からみるように、映画出演もとても多い
あと窪田正孝もよかった
湯道の家元補佐としての出演で特別出演ながら、印象の残り具合がとんでもないw
真剣な眼差しで苦笑しそうなセリフを真剣に話すシュールな演技はさすがw
映画全体的にはコメディ感は薄め
どちらかというと人情物語なので、映画の予告でコメディ感を強く感じて、コメディを期待してみると肩透かしを食らうかもしれない
登場するキャラクターそれぞれの物語はしっかりと構築されていて、それゆえに主人公3人の存在がすこし薄まった感もある
銭湯の良さや人と人の関わりの暖かさといった、昭和っぽい雰囲気が前編に満ちているので、観たひとは優しい雰囲気になれる映画
シナリオも余韻を残す展開になっているので、いろいろとその後を想像できるようになっているのもいいところかも知れない
劇中に出てくるラーメン屋が事あるごとにスクリーンの端の方でめだっているのは「たんぽぽ」へのオマージュか?
複数の登場人物の物語を描いているのも似ているかもしれないし、銭湯の業務内容がポイントポイントで細かに描いているのも同じベクトルの流れなので、気になる人はそこもチェックしながら観ると良いかもしれない
さらに
アマゾンプライムビデオでは
映画「湯道」アナザーストーリー 湯道への道
が観られるが、
それぞれの幕が
湯ーシネマパラダイス
金と共に去りぬ
バック・トゥ・ザ・ムービー
となっていて、これがまた 映画愛に満ちた1本になっている
まさに 映画湯道ができた経緯が……見える作品になっているので、見に行く前に観ておくとこの映画の面白さが底上げされるとおもうので、オススメです